本日50歳になってしまいました。

昔から七草の日として知られるこの日に生まれましたが、嬉しいよりも残りの人生とどう向き合うかを考えます。

ちなみに七草は、日本の伝統的な風習である「人日の節句」(1月7日)に食べる「七草粥」に用いられる春の若菜を指します。七草には、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロの七種類があり、いずれも早春に芽吹く野草です。昔から食用や薬草として親しまれ、寒さの厳しい時期に新鮮な緑を取り入れることで、自然の生命力を体内に取り込むという意味が込められています。

七草粥は、一年の無病息災や長寿を願うだけでなく、お正月に豪華な食事を楽しんだ後、疲れた胃腸を労わる役割も担っています。七草のそれぞれには薬効があるとされ、セリは消化促進や食欲増進、ナズナは解熱や止血、ゴギョウは咳止め、ハコベラは利尿や胃腸の調子を整える効果があると言われています。スズナはカブ、スズシロは大根のことで、これらはビタミンや消化酵素が豊富で、胃腸に優しいとされています。

七草の風習は、中国の「七種菜羹」(七種類の菜を入れた羹〈あつもの〉)という行事に由来すると言われていますが、日本では平安時代にはすでに宮中行事として行われていた記録があり、江戸時代になると庶民にも広がりました。現在でも、多くの家庭で1月7日に七草粥が作られ、スーパーなどでは「七草セット」が販売されるなど、この風習は受け継がれています。

新春の冷たい空気の中で七草を刻む音には、季節の移ろいを感じさせる情緒があり、日本人の自然への感謝や、家族の健康を願う心が込められています。七草を食べることは、単なる食文化ではなく、一年の始まりに自然と調和し、健やかに生きるための祈りとも言えるでしょう。

七草粥なんてほとんど食べたことはありません。今食べる人っているのでしょうか?

先ほど父親と仕事の話をしていましたが、自分の誕生日なんて忘れており「もうそんなになったか」と言われました(笑)。母親が来週誕生日で後期高齢者の仲間入り。介護も考えなければならない年代に入ってきたのでもっともっと稼がないと(涙)。

株式会社ASAP
及川知也

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